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コラム・読み物

楽ラップへの追加投資(増額)と、市場の動きとの関係性について分析します。

市場の騰落率と増額件数

増額に関する数字あれこれ

今回の数字は、「0.03」です。
これは、市場(日経平均株価)の騰落率と楽ラップの増額件数の増減率の間の相関係数です。
最近、楽ラップのお客様から増額のお申込みをいただくことが増えています。
そうした中、「お客様は市場の動きを見て増額をしているのだろうか?」、それとも「市場の動きは関係なく、長期の資産形成のために余裕資金で増額しているのか?」。こんな疑問が沸いてきました。
その疑問を解決するために、今回相関係数を用いて分析しました。

相関係数とは

AとBの2つの関係がどの程度強いものなのかを示す統計数値で、1~-1の間で示されます。
1に近いほど両者の関係は強いといえます。これを「正の相関」ともいいます。
一方、-1に近いほど両者は反対の動きとなり「負の相関」ともいいます。
また、0に近い場合は、両者の動きに関連性はないといえ「無相関」ともいいます。

では、市場の動きと、楽ラップの増額件数は連動するのでしょうか?それを分析するために市場の動きと楽ラップの増額件数の推移をグラフで見てみました。
グラフは、2016年9月1日から2017年2月28日までの日経平均株価と楽ラップの増額件数の推移です。ご覧いただくとお分かりの通り、増額件数は増加傾向にあります。一方、日経平均株価の動きとはあまり関連性がなさそうです。

市場の動きと楽ラップの増額件数

市場の動きと楽ラップの増額件数

そこで、統計的に検証するために日経平均株価と楽ラップの増額件数の増減率の相関係数を算出してみると、「0.03」という結果になりました。先ほど申し上げた無相関の関係にあり、やはり、両者の間には関連性がほぼないといえます。
一方、日経平均株価と同指数に連動することを目指すあるインデックスファンドの資金流出入の相関係数は「-0.7」と高い逆相関、つまり、「株価が上がると売って、下がると買う」投資家が多い数字が出ました。
確かに、投資を行うに当たっては、「安いときに買って、高いときに売る」というのが最も効率的なリターン獲得の方法です。そして、一部の投資家の方は実践しているようです。
しかし、投資を行うに当たっては用途に合わせて資金を分けることが大切です。
すぐに使うお金は、現預金などで保有しておくことが大切です。
そして、積極的にリターンを獲得するための資金は、市場動向を見ながら売買を行うのも一つといえます。
最後に、将来に向けた資産形成のためのお金は、「タイミングをはからず、じっくりコツコツ育てる」、つまり市況に振り回されずに、資産を積み上げていくことが重要といえます。
今回の分析結果から推測すると、多くの楽ラップの投資家はすでに長期的なリターン獲得を見据え、余裕資金ができた状況で増額を行い、将来のための資産形成を実践していると考えられます。
楽ラップで始めた資産形成。大きく育てるために、増額など投資金額を増やすのも一つの方法です。ぜひ、楽ラップと末永いお付き合いをお願いします。

今回の分析から分かったこと

  • 増額と市場動向の関係性は非常に薄い。
  • 楽ラップ投資家は市場動向に左右されることなく、長期の資産形成を実施している。
  • 2016年9月1日から2017年2月28日までの日経平均株価の騰落率と楽ラップの増額件数の増減率を用いて相関係数を算出。(日次ベース) 楽ラップの増額件数は、7日間移動平均にて算出。
  • 上記は過去の実績であり、将来の動向等を示唆・保証するものではありません。楽ラップは投資信託に投資を行うラップサービスのため、市場動向や為替変動の影響を受けます。よって元本が保証されるものではありません。 ご紹介した数字や、グラフは2017年2月28日時点のものであり、今後変動します。
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