ネット運用報告会
(2018年12月12日収録)
運用状況徹底解説
(2018年12月末)
楽ラップの運用状況
- 2018年10月~12月の四半期においては、楽ラップの全コースにおいてマイナスの運用成績となりました。米中貿易摩擦に対する懸念に加え、米国の利上げや米中貿易摩擦の影響による中国経済の減速等を受け、株式市場は10%を超えるマイナスとなりました。債券やREITはプラスとなったものの、プラス幅は小幅であったことから、2018年10月~12月の四半期ベースの楽ラップのパフォーマンスは-3.4%~-12.7%のマイナスとなりました。
- 楽ラップの運用開始来(2016年7月4日~2018年12月28日)のパフォーマンスを見ますと、全運用コースでプラスを維持しています。これまで株式市場が堅調だったことから一番高リスクで株式比率の高い1000500が最も良好なパフォーマンスとなっています。
- また、株式比率が20%未満で、最もリスクが低い1000100もプラスを維持しています。
各運用コースのパフォーマンス
- ●株式
- ●債券
- ●その他
保守型
TVTなし(1000100)
- 下落ショック軽減機能(TVT機能)とは、株式市場の値動きが大きくなり、その状況が継続すると見込まれる場合に一時的に株式の比率を引き下げて、契約資産の損失を緩和するための機能です。詳しくはこちら
ポイント
- 2018年10月~12月の株式は、米中貿易摩擦への懸念に加え、米国における2019年の利上げ動向や中国経済の減速などへの警戒感を受け、リスク回避的な動きが強まり、株価は下落しました。
- 債券は、株価の下落を受けた欧米での金利低下により、小幅ながらプラスとなりました。
- 為替は、2018年11月までは、112~113円/米ドルの比較的狭いレンジでの動きとなりましたが、2018年12月中旬以降は投資家のリスク回避的な動きの中、円が買われ(円高)、前四半期末(2018年12月末)と比べ、円は米ドル、ユーロに対して共に上昇(円高)となりました。
- REITは相対的に高い利回り水準から、引き続き堅調に推移しました。
2019年1月の下落ショック軽減機能(TVT)発動状況について(2019年1月18日時点)
楽ラップの1000600から1000900の運用コースには、株価の値動きが大きくなった場合に、一時的に株式への投資比率を引き下げリスクの低減を図る下落ショック軽減機能(以下、TVTと言います。)がついております。
2016年7月の楽ラップ開始当初は、英国において国民投票によりEU離脱が決定したことで、株式の値動きが大きくなりTVTが発動されました。しかしその後は、株式市場が堅調に推移し、株価の値動きは比較的小さかったことからTVTの発動を見送っておりました。
しかし、2018年後半にかけ、①米中貿易摩擦問題による世界経済への悪影響、②米国の利上げ継続、③中国経済の減速懸念等から、株式市場が下落基調となりました。
2019年1月に、株価の値動き(ボラティリティ)があらかじめ定められた上限値を超えたことから、1月8日よりTVTを発動し、1000600~1000900の運用コースにおいて株式比率を引き下げ、債券比率を引き上げるリバランス(資産配分の変更)を実施しています。
■2019年1月8日時点のTVT発動による資産配分はこちら
今後も、株式市場の値動きを継続的に注視し、株価の値動きがさらに大きくなる局面では、株式への投資比率をさらに引き下げます。また、値動きが安定していく過程(もしくは局面)では、段階的に株式比率を引き上げていき、ボラティリティがTVT解除条件の水準よりも下がった場合にはTVTを解除し、当初の資産配分に戻す予定です。
今回のコメント
楽ラップの2018年10月~12月の運用環境は、米中貿易摩擦問題などを受け、投資家のリスク許容度が低下したことで、厳しい運用環境となりました。一方で分散投資の重要性を改めて認識することができたのではないでしょうか?また、長期投資を実践する中では、下落局面は安い価格で投資ができる局面としてとらえることもできます。
下落局面も投資チャンスととらえ、積立投資も行いながら、楽ラップでの長期資産運用を実践いただければと思います。今後とも楽ラップに末永くご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
マンスリーレポート
パフォーマンスデータ
楽ラップでは、より透明性の高い金融商品の提供を目指して、定期的な運用状況の報告に加え、各運用コースの基本資産配分に基づくパフォーマンスデータを公表しています。
パフォーマンスデータに関する留意事項
データは過去の実績ならびにデータ更新時点における基本資産配分に基づく期待リスクと期待リターンであり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。 また、お客様毎に運用開始日が異なるため、お客様のパフォーマンスを示すものではありません。パフォーマンスデータは、手数料を差し引いた後の数値であり、マンスリーレポートで表示しているものとは異なります。
- 期待リスク(年率)
各運用コースのポートフォリオを長期で保有した場合に期待されるリスク(年率、標準偏差)。ポートフォリオの基本資産配分と各アセットクラスの長期的な期待リスクおよび、各アセットクラス間の相関係数を基に算出しています。 - 期待リターン(年率)
各運用コースのポートフォリオを長期で保有した場合に期待されるリターン(年率・費用控除前)。ポートフォリオの基本資産配分と各アセットクラスの長期的な期待リターンを基に算出しています。 - パフォーマンス
各運用コースの提供開始時点を10,000として指数化したパフォーマンス(費用控除後)です。
- パフォーマンスは、「投資顧問料」「運用管理費用」「ファンド費用」控除後です。「投資顧問料」「運用管理費用」は、楽ラップの固定報酬型における最大の料率0.702%(税込・年率)を採用しています。 なお、楽ラップでは、「投資顧問料」「運用管理費用」を毎月、1か月分先取りでお支払いただきますが、本データでは日次で控除しています。
楽天証券ラップサービスは、国内投資信託および外国投資信託等を主な投資対象として運用を行うため、投資元本は保証されるものではなく、これを割り込むことがあります。また、お客様には運用にかかる費用等をご負担いただきます。費用等には、直接ご負担いただく費用(投資顧問料及び管理手数料)と、間接的にご負担いただく費用(投資対象に係る費用)があります。
楽天証券ラップサービスの手数料体系には固定報酬型と成功報酬併用型があり、固定報酬型では投資顧問料と運用管理手数料の合計が最大で運用資産の0.702%(税込・年率)、成功報酬併用型では投資顧問料と運用管理手数料の合計が最大で運用資産の0.594%(税込・年率)+運用益の積み上げ額の5.40%(税込)となります。このほかに間接的にご負担いただく費用は、投資信託では運用管理費用として、信託報酬 (最大で信託財産の0.378%(概算)(税込・年率)。但し、楽天証券ラップサービスで投資する投資信託が投資対象とする他の投資信託の信託報酬等を加えた実質的な運用管理費用は最大で信託財産の0.6796%(概算)(税込・年率)です。)、信託財産留保額(最大で信託財産の0.30%(概算))、その他費用をご負担いただきます。これらの費用の合計額および上限額については、資産配分比率、運用状況、運用実績等に応じて異なるため、具体的な金額・計算方法を記載することができません。詳しくは、契約締結前交付書面および目論見書等でご確認ください。
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