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コラム・読み物

7月27日に行った楽ラップの資産配分の変更について、その背景と変更内容を解説します。

資産配分の変更

はじめに

7月27日に、楽ラップの資産配分の変更を行いました。
今回は、楽ラップにおける資産配分変更のプロセスと共に、今回の変更の背景やその内容について解説します。
楽ラップの運用を担当している投資運用室の方に話を聞いたので、その解説VTRもあわせてご覧ください。

解説VTR

資産配分変更

今回は、下記①「SAAの見直し」を受け、楽ラップの資産配分の変更を行いました。
今回の変更に伴い、お客さまの楽ラップ保有資産において、ファンドの売買が発生いたします。ログイン後の楽ラップトップ画面の資産構成比には、約定したファンドから順次反映されます。

資産配分の変更プロセス

  • SAA(Strategic?Asset?Allocation)の見直し
    SAAとは、長期的な見通しに基づく資産配分のことで、マーサー・ジャパン社が年に一度の見直しを行います。
  • DAA(Dynamic?Asset?Allocation)による資産配分の調整
    DAAとは、短中期的な見通しに基づく資産配分のことで、マーサー・ジャパン社が四半期に一度、SAAの資産配分を調整します。
  • 最終的な資産配分の決定
    上記①②を踏まえ、楽天証券が楽ラップの最終的な資産配分を決定します。
    • 市場動向等によっては、適宜、組み入れファンドの変更や投資比率の変更等を行うこともあります。

資産配分の変更を行った背景

今回は、下記①「SAAの見直し」を受け、楽ラップの資産配分の変更を行いました。
今回の変更に伴い、お客さまの楽ラップ保有資産において、ファンドの売買が発生いたします。
ログイン後の「楽ラップトップ」画面の資産構成比には、約定したファンドから順次反映されます。

資産配分の変更内容

今回の楽ラップの資産配分の主な変更点は、以下のとおりになります。

  • 先進国債券(為替ヘッジあり)の配分引き上げ
  • 国内株式、先進国債券(為替ヘッジなし)の配分引き下げ
  • 全体として、為替変動リスクをやや低減

(例)運用コース1000200/1000600の資産配分

運用コース1000200/1000600の資産配分
  • 「(為替ヘッジあり)」の表記がない資産は、すべて為替ヘッジなし

なお、先進国債券のファンドの配分については、以下のとおり変更を行います。

  • 先進国債券(為替ヘッジあり)
    国債よりも社債へ投資するファンドの配分を重点的に引き上げ。金利上昇傾向が強まっている中での債券の配分引き上げとなるため、金利上昇に強く、利回りが高い米国社債ファンドの配分を増やし、リターンを狙いつつ、リスクを抑制。
  • 先進国債券(為替ヘッジなし)
    金利上昇よりも為替変動リスクの抑制を優先し、米ドル建て債券のみに投資する米国社債ファンドの配分を削減し、為替変動リスクを抑制。

先進国債券の新たな資産配分

為替ヘッジあり

  100100 1000200
/1000600
1000300
/1000700
1000400
/1000800
1000500
/1000900
変更前 変更後 変更前 変更後 変更前 変更後 変更前 変更後 変更前 変更後
先進国国債 35.0% 36.1% 20.0% 24.5% 20.0% 21.2% 8.1% 9.9% 0.0% 1.0%
米国社債 8.9% 13.5% 8.3% 12.0% 2.2% 6.5% 1.0% 4.0% 0.0% 0.0%

為替ヘッジなし

  100100 1000200
/1000600
1000300
/1000700
1000400
/1000800
1000500
/1000900
変更前 変更後 変更前 変更後 変更前 変更後 変更前 変更後 変更前 変更後
先進国国債 1.0% 1.0% 1.0% 1.0% 1.0% 1.0% 1.0% 1.0% 0.0% 0.0%
米国社債 4.0% 2.0% 4.0% 2.0% 4.0% 2.0% 4.0% 2.0% 5.0% 3.0%

まとめ

これまで金融緩和を続けてきた欧米の中央銀行が金融政策を転換し始めており、金利上昇が警戒されるなど、市場は転換点を迎えています。
金利上昇は、長期的には債券の利金収入の増加要因となるので、債券の投資魅力を高めるものだと言えますが、一方で短期的には債券価格の下落をもたらします。そのため、楽ラップでは、債券の配分を増やしつつ、金利上昇に強い社債の配分を多めに増やしていきます。
このように、楽ラップは、長期目線で運用を行いつつ、足下の市場動向も勘案した運用を行い、リターンの獲得を図っていきます。

楽ラップのリスクと費用について

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