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楽ラップを使った資産運用で成功するための大切な考え方について解説します。

資産運用で成功するための大切な考え方

楽ラップは長期投資のサービス

資産運用には2つの考え方があります。一つは「短期売買」。もう一つは「長期投資」です。

1つ目の「短期売買」とは、数ヵ月や1~2年という短期間で相場の浮き沈みのタイミングを予想して売買する手法です。
短期的な価格の変動は、投資対象資産の本質的な価値の変化というよりも、市場に参加している投資家の心理(悲観と楽観)をもとにした需要と供給のバランスで動くものです(グラフ①の赤線)。この動きを予想するのは、運用のプロでも難しいといわれています。

もう1つの「長期投資」とは、文字通り10年、20年と長く投資を続ける手法です。
例えば、楽ラップが実質的な投資対象としている「株式」「債券」「リート(不動産)」といった資産は、短期的には価格が上下に動くものの、長期的には企業の成長などとともに本質的な価値は緩やかに上昇するといわれています(グラフ①の青線)。
長期投資とは、この長期的な資産の成長にゆだねる投資方法であり、長期的な世界経済の動きと捉えてじっくりと資産を増やしていく点から楽ラップも長期投資のためのサービスと位置付けることができます。

グラフ① 「資産価格の動き」と「本質的な価値」のイメージ

「資産価格の動き」と「本質的な価値」のイメージ

長期投資の成果を正しく評価するための考え方

長期投資が大切だということが分かっていても、短期的に価格が大きく動くとドキドキしてしまいますよね。では、長期投資中の短期的な価格の動きはどのように捉えればよいのでしょうか?
そこで抑えておきたいのが、長期投資の運用成果を正しく評価するための2つのキーワードである「期待リターン」と「期待リスク」です。

「期待リターン」とは、投資対象資産が長期的にどれくらい成長するかという期待値(成長の目安)のこと。
「期待リスク」とは、投資対象資産が短期的にどれくらい上下に動くかという変動幅の目安のこと。

  • 一般的には、いずれも各資産の過去の値動きなどをもとに計算されます。

前述のとおり、長期投資は比較的長い期間で投資を捉えていくため、短期的には期待リターンを上回ったり下回ったりする時期が出てきます。それでも、その短期間の結果を見て成果を判断してしまうのは時期尚早といえます。
では、数ヵ月や1年という短期間の動きはどう考えれば良いのでしょうか。これは変動幅の目安である期待リスクを使って考えます(グラフ②の緑の範囲)。前述のように短期的には価格は上下に動くという前提に立つと、短期間の成績は、期待リターンを中心として上下で期待リスクの範囲にあれば、それは期待通りの変動幅に収まっていると考えることができます。

長期投資は、短期的な上げ下げを受け入れた上で、じっくりと資産の成長を見守っていく投資方法です。そのため、一時的に大きく動いたときに解約してしまうと、その後の大きな反発を逃すことになり、結果として長期的な成長も得ることができないかもしれません。

グラフ② 「期待リターン」と「期待リスク」のイメージ

「資産価格の動き」と「本質的な価値」のイメージ

具体的な数字で確認してみましょう!
例:「期待リターン:+5%」「期待リスク:20%」という資産があった場合の1年間の変動幅

  • 約68%の確率で、-15%~+25%の範囲に収まる(5%±20%)
  • 約90%の確率で、-28%~+38%の範囲に収まる(5%±20%×1.65)
  • 約95%の確率で、-35%~+45%の範囲に収まる(5%±20%×2)
  • 約99%の確率で、-55%~+65%の範囲に収まる(5%±20%×3)

楽ラップの運用成果の目安は?

楽ラップの各運用コースにも「期待リターン」と「期待リスク」があり、運用コースの選択・変更の際にシミュレーションの形で想定されるリターンを確認することができます。
下表は、楽ラップの「期待リターン」と「期待リスク」から算出した運用開始から1年後の運用成果の目安です。

運用開始から1年後の運用成果の目安(騰落率)


運用コース番号 低調な市場環境 平均的な市場環境 好調な市場環境
1000100 -6% 3% 13%
1000200 -9% 4% 18%
1000300 -12% 5% 24%
1000400 -16% 5% 31%
1000500 -18% 6% 37%

※2018年5月現在。本シミュレーションは、積極度の異なる各運用コースの基本資産配分に基づいて運用を行った場合に収益が実現する確率を、モンテカルロ・シミュレーションを用いて、楽天証券が試算したものであり、将来の運用成果等を保証するものではありません。また手数料、税金等の費用による運用成果への影響は考慮していません。
好調な市場環境:金融市場が好調に推移した場合の想定リターン(この水準以上の収益を達成できる確率:5%)。平均的な市場環境:金融市場が平均的に推移した場合の想定リターン(この水準以上の収益を達成できる確率:50%)。低調な市場環境:金融市場が低調に推移した場合の想定リターン(この水準以上の収益を達成できる確率:95%)

たとえば、「1000200」の場合、長期的に期待される運用利回り(期待リターン)は年率+4%程度、短期的な価格変動の幅(期待リスク)は年率-9%~+18%の幅に収まることを想定しています。仮に、運用開始から1年後の運用成果が-5%だったとしても、当初想定している範囲に収まっているので、解約を検討するのは時期尚早と考えられます。
むしろ、下がったものはいずれ戻ってくることを期待して、運用を継続すると良いでしょう。また、リターンが振るわなかった場合の選択肢としては、増額(追加投資)を検討して、長期的な更なるリターンを狙うも良いかもしれません。

楽ラップを使った長期投資はまだ始まったばかりです。短期的な値動きに一喜一憂することなく、ゆったりした気持ちで長期投資を楽しんでいただければ幸いです。

楽ラップのリスクと費用について

楽天証券ラップサービスは、国内投資信託および外国投資信託等を主な投資対象として運用を行うため、投資元本は保証されるものではなく、これを割り込むことがあります。
また、お客様には運用にかかる費用等をご負担いただきます。費用等には、直接ご負担いただく費用(投資顧問料(投資一任フィー)及び管理手数料(ラップフィー))と、間接的にご負担いただく費用(投資対象に係る費用)があります。
楽天証券ラップサービスの手数料体系には固定報酬型と成功報酬併用型があり、固定報酬型では投資顧問料(投資一任フィー)と運用管理手数料(ラップフィー)の合計が最大で運用資産の0.715%(税込・年率)、成功報酬併用型では投資顧問料(投資一任フィー)と運用管理手数料(ラップフィー)の合計が最大で運用資産の0.605%(税込・年率)+運用益の積み上げ額の5.50%(税込)となります。このほかに間接的にご負担いただく費用は、投資信託では運用管理費用として、信託報酬 (最大で信託財産の0.330%(概算)(税込・年率)。但し、楽天証券ラップサービスで投資する投資信託が投資対象とする他の投資信託の信託報酬等を加えた実質的な運用管理費用は最大で信託財産の0.682%(概算)(税込・年率)です。)、信託財産留保額(最大で信託財産の0.15%(概算))、その他費用をご負担いただきます。
これらの費用の合計額および上限額については、資産配分比率、運用状況、運用実績等に応じて異なるため、具体的な金額・計算方法を記載することができません。詳しくは、契約締結前交付書面および目論見書等でご確認ください。なお、楽天証券ラップサービスにはクーリング・オフ制度は適用されません。
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