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コラム・読み物

2023年4月に実施しましたリバランス(基本資産配分の見直し)についてご紹介します。

4月実施のリバランスについて

今回の楽ラップ通信では、4月20日に行った四半期に1度の短期的な見通しに伴う資産配分の調整について、足元の投資環境および資産配分の見直しの内容をご説明させていただきます。

資産配分の見直しの内容について

今回の資産配分の見直しでは、先進国株式(為替ヘッジあり)、先進国国債(世界国債)、米国社債(投資適格)の配分を引き上げ、先進国株式(為替ヘッジなし)、国内債券、米国社債(ハイイールド)の配分を引き下げる調整を行いました。

日本銀行が金融緩和を継続する姿勢を示したことや、米国における景気の底堅さから、3か月前の資産配分の見直し時対比では、やや円安な水準となりました。しかし、足元では日銀総裁の交代に伴い、将来的な日本銀行の政策変更による円高方向への移行リスクを考慮する必要があることから、先進国株式(為替ヘッジなし)の配分を引き下げ(アンダーウェイト幅の拡大)、先進国株式(為替ヘッジあり)の配分を引き上げました。
また、米銀の経営破綻に端を発する金融不安から米国の投資適格社債の信用スプレッド(発行体の信用リスクに応じた上乗せ金利)が拡大しました。この信用スプレッドの拡大は行き過ぎであり、米国の投資適格社債の利回りは魅力的な水準であると判断したことから、米国社債(投資適格・為替ヘッジあり)の配分を引き上げました(オーバーウェイト幅の拡大)。その一方で、日本銀行の政策変更による金利上昇のリスクを鑑み、国内債券の配分を引き下げました(アンダーウェイト幅の拡大)。また、米国社債(ハイイールド)の利回りは魅力的な水準にあるものの、現在の景気後退入りの可能性が取りざたされる状況下において、万一景気後退入りした場合に大きく下落するリスクを避けるために配分を引き下げました(オーバーウェイト幅の縮小)。なお、下図の円グラフについては、前回までは基本資産配分の掲載を行ってきましたが、DRC付きコースにおいてDRCがかかった状態が長期化してきたため、今回から、足元のポートフォリオの表記へと変更いたします。

保守型 やや保守型 やや積極型 積極型 かなり積極型
DRCなし

1000100

1000200

1000300

1000400

1000500

DRCあり

1000600

1000700

1000800

1000900

運用責任者からのメッセージ

米国ではインフレ抑制のための急速な金融引き締めを背景に、3月にシリコンバレー銀行やシグネチャー銀行が経営破綻し、銀行不安が高まりました。また、一部の経済指標が低調な内容であったことから、今後の景気後退入りが懸念されています。このため各国中央銀行は、インフレが収まりきっていない状況下で、景気後退入りへの懸念や銀行不安への配慮をしながらの難しい金融政策の運営が求められており、金融市場は先行き不透明な状況が続くものと考えられます。株式市場、債券市場ともに足元は方向感が乏しい動きとなっておりますが、いつ何が原因で市場環境が一方向に大きく動くか予断を許さない環境であると考えます。

しかしながら、楽ラップは、長期投資の商品であり、目先の金融市場の動きが長期的な投資成果に与える影響は限定的です。今後、株式市場などの調整が起きたとしても、目の前の市場の動きに惑わされず、未来を見据え、投資を堅持し続けることが重要です。また、積立投資をしているお客様にとっては、下落した局面は、安く分散投資のポジションを作る好機です。

投資家の皆様に末永く楽ラップにお付き合いいただけるよう、今後とも長期投資に適した運用を行なってまいります。

楽ラップのリスクと費用について

楽天証券ラップサービスは、国内投資信託および外国投資信託等を主な投資対象として運用を行うため、投資元本は保証されるものではなく、これを割り込むことがあります。
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